2021/12/02 20:54
今日は、失敗だらけでの1日でした😭
失敗は成功のもとまた明日から頑張ります🙈
さて、今日は、3Dプリンタと有毒ガスのお話。
3Dプリンタ、なんか怪しいという人、必見です。
実は、最近少し体調が良くないです。今日の失敗もこの体調不良のせいという事にして無理矢理納得しています🤣
詳しいお話に入る前に一つ知っておきたいのフィラメントというもの。
こんなやつ

フィラメントは樹脂を細長くしたものです。
当工房で使ってるプリンタは、このフィラメントを熱で溶かして液状化して印刷します。
使っている3Dプリンタの構造は非常にシンプルで、鉄製のパイプにヒーターと温度計を取り付けて、温度を監視しながら加熱して液状化させてるだけでした。
なんか不思議な液体とか、潤滑油と使ってるのか思ってたので、びっくりでした。
そのただ加熱して液状化する際に、ファラメント内の一部の物質が有毒ガスに変身して、空気中に出てきます。
有毒ガスが出るのはあくまでも印刷中であって完成したものは食品衛生法に準拠した樹脂に戻るため安全であるという部分は勘違いしないようにしてください。(当工房では日本の食品衛生法に準拠している樹脂を使っているので安全性が極めて高いです)
この有毒ガスに関しては、論文も作られているほどで、その論文を Nature3D さんが日本語で解説をしています。
当工房で使ってるABSフィラメントだと、アセトン、ブタジエン、スチレン、イソブタノール、エチルベンゼン、シクロヘキサノンの蒸気がそれに該当します。
少量だと問題ないのですが、一日中、印刷をしているとそこそこの量が出てくるので身体が吸い込んだ有毒ガスを浄化しようと頑張っちゃいます。
換気をすればいいように思いますが、これらのガスはどれも空気より重い。
なので、窓の開放や換気扇など普通のアパートの装備では、十分な換気ができません。
そして、床寝大好きな私には深夜の印刷中にこの床を這っている有毒ガスを吸ってしまっているようようなのです🤯
私に出ていた主な症状は、倦怠感、頭痛、立ちくらみです。
ここ、2,3日は簡易的な対策として、ベランダの窓を開けたまま、その横で寝る事で部屋内の空気ではなく外の空気を吸うようにして寝て少し改善しています。
沖縄だからそこそこ温かいですが、それでも今日なんかは30年前の気温より4度も低いそうで、自宅での冷暖房を禁じてる身としてはそれなりに過酷ではあります。
しかし、体調の変化に早く気がついて、原因を調べたかいがありました。
なんとか、ちんすこうを完成させ、きちんとした対策を取って身も心も健全化したいところです。
なお、お菓子作りは工房で、3Dプリントは自宅で行っておりますので、有毒ガスが混入してしまうようなございませんのでご安心ください。
みなさんも3Dプリントをする機会がございましたら、体調にはくれぐれもお気をつけください。